こんなふうに思っていらっしゃいませんか?

●「元気なので遺言を作るのはまだ早い」

●「うちは大した財産もないから、遺言なんて書かなくて大丈夫」

●「遺言なんて縁起でもない」

●「子供たちで話し合ってなんとかなるだろう」

●「法定相続分で分けてもらえばよい」

多くの皆様が遺言に対して抱くイメージは・・実は誤解なんです

「元気なので遺言を作るのはまだ早い」

→「元気で頭がクリアでないと遺言は作れません」

●「うちは大した財産もないから、遺言なんて書かなくて大丈夫」

→「遺産分けの話がまとまらなくて、家庭裁判所に持ち込まれた案件のうち、3割が相続財産1000万円以下です」

●「遺言なんて縁起でもない」

→「遺言は財産の行き先を法律的に有効な方法で決めておくもので遺書とは異なります」

●「子供たちで話し合ってなんとかなるだろう」「法定相続分でわけてもらえばよい」

→「これまでの家族関係により、法定相続分で分けることについて合意できず、遺産分けの話がまとまらないご家庭が増えています。その為、政府も法務局での自筆証書保管制度を始めたり、いまはデジタル遺言の検討も開始したりして、一般の人々が少しでもスムーズに遺産分けができるよう対策をとっています。」

【家庭裁判所に持ち込まれた遺産分割事件数の推移】

遺産分けの話が家族でまとまらない場合、相続開始地を管轄する家庭裁判所または当事者が合意で定めた家庭裁判所へ遺産分割調停を申し立てることになります。

家裁へ持ち込まれた遺産分割事件数は平成12年8,889件、令和3年13,447件で、この22年間で遺産分けの話がまとまらず家庭裁判所に持ち込まれた件数は1.5倍になりました。

【家庭裁判所に持ち込まれた案件の遺産総額】

日本人の多くの方が、裁判に持ち込むのを嫌がり、大多数の方は以下のように対応していると思われます。

(統計がありませんので憶測ですが)

 ・泣き寝入り

 ・あきらめ

 ・親戚づきあいの終了

  「あいつとはもう今後縁を切ろう。おやじの一周忌にも呼ばない。あいつのところの娘の結婚式にもでない。」

揉めているのはごく普通のご家庭です。何もせず(家も片付けず、財産リストも作らず、遺言も作らず)逝ってしまうのは、無責任かもしれません。大切な家族を失った悲しみと同時に、親が残してくれた財産をめぐり親戚づきあいが終了になってしまったら??

遺言を作ることで、

・スムーズに相続手続きができて

・関係性の良くない兄弟姉妹が、誰が何を相続するかで話し合うこともないので、両者の関係性をさらに悪化させることを防ぐこともできます

・遺言書の中に「付言」という自由メッセージを盛り込むことができるので、残された家族に納得してもらいやすいものにすることができます

遺言書が相続において果たす役割は、普通の人が抱いているイメージよりはるかに大きいです。「うちはどうかな?」と少しでも不安に感じた方は、弊事務所までご相談下さい。遺言書の作成は、認知症に罹患すると一般的に難しくなります。相続準備は時間がかかります。早めに準備を始めましょう。またいったん作成した遺言も状況の変化により定期的に見直しましょう。